ある1日目

 

住んでる部屋の北に面した薄汚れた壁にもたれかかる。

4月も既に5日目なので、電源を切ったままにしている炬燵に足を突っ込んで、

FとHに挟まれたように位置するGが抜け落ちている私のキーボードを叩く。

ある1日目。

一昨日近所のTSUTAYAから借りてきた「 鑑定士と顔のない依頼人 」のストーリーが勝手に進んでいく。時たま画面に目が行き、手は止まる。

デジタル時計は12時13分を表示している。

床にはノートが3冊散らばっている。

炬燵の上には手作りの湯のみが2つ置いてあるが、中身は梅昆布茶とほうじ茶で、一緒ではない。

さっきから右の方で高くも低くもないウゥーンという音がなり続けている。これはなんの音だろう。

ずっともたれかかっていると右の肩甲骨と左の腰の辺りが痛くなる。